パイソンと聞いて飛んできました。はじめまして。
『モンティ・パイソン正伝』の編集をした者です。
モンティ・パイソンがなぜ自分たちのコンテンツを無料公開できるかというと、
1●著作権・原盤権はもちろん、あらゆる権利を自分たちで管理している。
文字通り「All Rights Reserved」なので、他の権利者にお伺いを立てる必要がない。
2●彼らは40年間にわたって、ファンが*勝手に*自分たちの作品をあらゆる媒体にコピーしてくれることが
新しい世代のファンを増やし続ける(そして、オリジナルに金を払いたくなる)
もっとも効果的な方法だということを観察し続け、熟知し尽くしている。
からなのです。
YouTubeのパイソンチャンネルにしても、アカウント取得日を見ると
彼らが*本当に*3年間ファンの勝手なアップロードを黙認し続けていたことがわかります。
勝手にやらせておくのが一番得だ、ということです。
そして、iTunes Storeやamazonで商品を売る準備が万端整ったタイミングで
パイソンチャンネルを「開設」。まったく隙がありません。
で、仮にコンテンツの質=面白いか/面白くないかの話を全部脇に置いても、
今「コンテンツビジネス」を口にする人の中に
1●すべての権利を自分たちで持つための具体的で面倒な処理をやりとげ、
必要とあればテレビ局との裁判も辞さない(そして、当然勝つ)覚悟
2●自分たちのコンテンツをユーザーがどう*扱いたがる*か、を
40年=2世代にわたって観察・調査し続ける地道な努力
が、どれくらいあるんですか? とパイソンは逆に問いかけているんですね。
その結果が「23000%の売上増」なんですよ、と。
で、もちろんこれだけの実績を上げてしまえば、
「実際に海賊版で被害を受けてる朕のコンテンツはダメコンテンツと申すか!」
なんて言ってくる人には、心の底からの哀れみを持って
「だってあなた、努力してないでしょ」
と、アドバイスしてあげるほかありません。心から。
「コンテンツの質」という視点から見たパイソンの話(方法論)については、またあらためて。
2009-01-28 (via gkojay) (via pcatan) (via bo-rude) (via oharico)